皆さんこんにちは。
三重県南伊勢町のむすび目Co-working西川百栄です!
9月に新しいプロジェクトを河内地区の住民の方々と一緒にスタートさせました。
南伊勢町の「河内」という集落は町の西側にある農村集落。
伊勢市や志摩市から南伊勢町に来ると、山道を越えてくる必要があって、少し遠いというイメージがありますが、実は春には河内川沿いの桜並木、秋には公民館の近くにある大銀杏の木があって、季節ごとのイベントに人が集まる集落なんです。
また大銀杏のすぐ横に建つ築100年を超える昔の保育園をリノベーションした「わかくさカフェ」も人気です。毎週日曜のみのランチ営業には、地元の高齢者や町外のお客さんで賑わっていましたが、コロナの影響で現在は営業を休止しています。
「素敵にリノベーションされたわかくさカフェがあるのに…。もったいないなぁ」
そう感じていたのは私だけではないはずです。
それに河内には、町の空き家バンクに登録させている物件もいくつかあること、地域活性化などのグループ活動をされている方もいて、地域以外の人も入りやすい雰囲気があるんです。
「わかくさカフェと周辺の空き家を使って、河内エリアを元気にできへんかな?
その呼びかけに、プロジェクトに加わってくれたのが、「わかくさカフェ」を運営する河内青年團の南さんと島田さん。南さんは水道屋さん、島田さんは小麦農家さんで人気のパンケーキミックスも作っています。
9月28日、29日の2日間、南伊勢町商工会で「空き家再生プロデューサー育成プログラム」が開催され、そこで河内のプロジェクトのメンバーに、南伊勢町に移住してみかん農家で勉強中の山田さんと、地域おこし協力隊の伊澤さんも加わりました。
メンバーで実際に河内区内を歩きました。河内青年團の2人が案内してくれて、歩いてみると集落の雰囲気もよくわかりました。「わかくさカフェ」や、そこから歩いてすぐの場所にある「古民家」を見させてもらいました。
河内にある物件をシェアして使い、繋がりをつくる
シェアリング河内_河内風景
その後のグループワークショップで話合ったことは・・・
まずは「わかくさカフェ」を再開したい!
南伊勢の食材にこだわった料理を提供することをルールに、日替わりシェフが料理を提供する場に。
今までのお客さんも喜ぶし、新たなお客さんも増えそう。わかくさカフェで活躍する人材も発掘したい。
メンバーの山田さんは若い頃、全国をまわり農業など季節労働をしてきた経験から、こんなアイデアを出してくれました。
「農業、漁業、狩猟…一次産業の初心者が暮らせて基礎を学べるシェアハウス」
河内にある大きめの空き家をシェアハウスにして、移住者が地域のことを学びながら暮らす。「わかくさカフェで料理をするシェフや情報発信するユーチューバーがいてもいいね。」そんな意見もでました。
シェアハウスの住人の働き方、暮らし方はこれからの「南伊勢への移住」のモデルにもなるのかも。
古民家をリノベーションし、宿泊施設に。
田舎暮らしや農業体験ができ、わかくさカフェの食事を楽しめる宿。
家の改修にはお金がかかりそうだけど、クラウドファンディングで資金を集めて、最終的にはオーベルジュの宿にしたいね…と、妄想が膨らみます。
コンセプトは「南伊勢の人と食材に会いに行く場所」
① 「空き家を利用したシェアハウス」南伊勢ならではの働き方をしている人に出会える
② 「わかくさカフェ」日替わりシェフの料理で南伊勢の食材を楽しめる
③ 「古民家の宿泊施設」農業体験や田舎暮らしの体験ができる
3つの物件をシェアするプロジェクトメンバーが輪になって地域に人が集まる。そんなイメージからプロジェクト名を「シェア・リング河内」と名付けプロジェクトがスタートしました。
次の目標として、11月下旬には銀杏の木が見頃になるのでイベントをしよう!
古民家の草刈りイベントやわかくさカフェのシェフを発掘する食のイベントもいいね!
(つづく)
西川 百栄
むすび目Co-working代表。南伊勢町出身、2007年に京都からUターン。 タウン情報誌の編集・制作を経て、2019年南伊勢町移住定住コーディネーターに就任。 「しごとば」を拠点にコワーキングスペースの運営や情報発信、町との協働で移住希望者の対応、 空き家バンクの運営、空き家再生プロジェクトを進行中。道行竈の日本酒プロジェクトでも活動中。