南伊勢町初!の移住体験住宅

「南伊勢町に移住したいという方がいても、すぐに紹介できる家がない」
それがお試し住宅を作るきっかけでした。

南伊勢町は持ち家率が95.2%と三重県No. 1。民間アパートはほぼないため、移住者は一軒家を探すしかありません。町役場が2011年に空き家バンクを開設し、現在はむすび目Co-workingと共同で運営を行っています。
しかし登録されている物件にはある程度の改修が必要なものが多いうえに賃貸が少なく、売買が多いのです。移住していきなり一軒家を買うことなんて相当勇気もいることです。
せっかく南伊勢町に興味をもってくれた人が、家を見つけられずに過ぎ去っていく。そんな悔しい経験から、移住体験住宅を整備しようということになったのです。

選んだのは五ヶ所浦にある平屋の一軒家。
目の前は海。南伊勢町の中心市街地に自分たちの手でお試し移住を作ることになりました。
そしてDIYワークショップについては、三重県桑名市に拠点を置いてさかさま不動産を運営する株式会社On-Coの水谷さんに講師をお願いしました。

大量の草、大量のゴミ。それが最初の課題でした

7月下旬、信じられない程に成長してしまった雑草に囲まれた庭の草刈りから始めました。

庭作りというと聞こえはいいものの、最初にやらなければならないことは、草刈りとゴミの処分。炎天下の中、草刈機の音が鳴り響きます。

そして、生茂る草の中には大量のゴミが隠れていました……。

メンバー総出でゴミを集め、軽トラに積んでいきます。

「自分たちで汗を流してやるからこそ、愛おしくなるんです」
DIYの極意について、水谷さんのアドバイスをひたすらに信じて、黙々と作業をするメンバー。

やっと庭の全貌があらわになりました。想像以上に広くて驚きました。これだけの面積があれば、ガーデニングやウッドデッキなど、できることの幅が広がります。縁側のスペースも非常に魅力的です。
みんなで協力した甲斐あって、ここまでの作業は1日で終わりました。さて、ここからが本番。どんな庭にしていくか、水谷さんと作戦を練ります。